東 直己

イラスト1
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探偵・畝原シリーズ(2018年10月29日現在)

  1. 待っていた女・ 渇き
  2. 流れる砂
  3. 悲鳴
  4. 熾火
  5. 墜落
  1. 挑発者
  2. 眩暈
  3. 鈴蘭

 

ススキノ探偵シリーズ」とは異なり、正統派のハードボイルド作品です。

饒舌な「俺」とは異なり、一人娘を溺愛するよき父親でもある主人公は無駄口をたたくことは殆どありません。

志水辰夫の叙情性はなく、北方謙三のクールさもありませんが、とても読みやすい文章で、各巻共かなりの長尺なのですが長さのわりに割と楽に読めると思います。

 

どうしてもこの作家の「ススキノ探偵シリーズ」と比べてしまい、確かに、ススキノ探偵の方が私の好みではあるのです。しかし、本シリーズも面白い作品であることは間違いありません。社会の矛盾を毎回のテーマとし、その矛盾からくる事件に正面から取り組む主人公の魅力は「俺」に勝るとも劣らないものがあります。

本シリーズも主人公を取り巻くキャラクターがよく配置してあり、物語世界に浸っていれば、気付けば時が過ぎていることでしょう。

こちらのシリーズの方が正当派な分だけ好きだという人もかなりいるのではないでしょうか。

[投稿日]2015年03月30日  [最終更新日]2023年5月6日
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ブラディ・ドール シリーズ ( 北方 謙三 )
現代のハードボイルド小説の代表と言える作品です。とある港町N市を舞台に、酒場「ブラディ・ドール」のオーナー川中良一をめぐり、キドニーと呼ばれる弁護士の宇野や、その他ピアニスト、画家、医者、殺し屋などの男たちが各巻毎に登場し、語り部となり、物語が展開していきます。
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本作品も現代ハードボイルド小説の代表と言える作品でしょう。
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祖父も父親も警察官という血を引く新潟県警捜査一課の刑事鳴沢了を主人公の、ハードボイルド色が濃厚な骨太の警察小説。
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百舌の叫ぶ夜 ( 逢坂 剛 )
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