浅田次郎の短編小説を韓国の若手監督、ソン・ヘソンが映画化したラブストーリー。かつて偽装結婚した中国人女性・パイランが死んだことを知ったカンジェは、彼女の遺した手紙を受け取る。そこにはパイロンのカンジェへの純な想いが切々と綴られていた。(「キネマ旬報社」データベースより)
短編小説「ラブ・レター」を原作とする韓国の映画。原作の持つ哀しさは今一つだったような気がします。短編小説を116分という長さの映画に展開しているのですから、原作の膨らませ方が難しいでしょうけど、私のイメージとは少々異なりました。
主人公を演じている『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシクはさすがで、亡くなった女性の純粋さに触れて涙する肝心の場面は見事です。でも、この場面は素晴らしかったのですが、ここに至るまでが若干間延びしてしまいました。女性も美しく、この明るさも悪くは無いのですが、もう少しまだ見ぬ夫を思う感じがあれば、と思ってしまいました。