有川 浩

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文庫

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非常に軽く読めて、それなりの面白さを持った小説でした。爽やかな読後感のあるいかにも有川浩という作品です。

幼いころからいじめられっ子だった春川巧が初めて自分の居所を見つけた場所、それが演劇の世界だった。しかし、三百万円という借金を抱え劇団は解散の危機を迎える。巧は兄の春川司を頼るのだが、司の出した条件は劇団の収入で二年以内に返済出来なければ解散というものだった。

この作家の特徴であるメリハリの効いた文章が生きていると思います。ですから、状況の把握がしやすく、登場人物の性格が分かりやすいのでサクサクと読み進めることが出来ます。

「鉄血宰相」と呼ばれる司のオールマイティ振りもあまり気にならず、また巧の子供過ぎる行いすら、許容範囲だとして読み飛ばせるのです。その結果、文庫本一冊を二時間もかからずに読み終えることが出来ました。

ライトノベルの書き手であることが生きているのでしょう。というより、本書自体がライトノベルに分類されるのでしょう。

劇団のことなど何も知らなかったのですが、その劇団について色々と教えられる物語でもありました。本の表面だけの情報でしょうが、それでも実に興味深く、その面でも面白い小説でした。

[投稿日]2015年03月31日  [最終更新日]2015年3月31日
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