彼方の友へ   (  伊吹 有喜 )   2018年3月10日

平成の老人施設でまどろむ佐倉波津子に、赤いリボンで結ばれた小さな箱が手渡された。「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届けられたものだった。昭和初期から現在 … “彼方の友へ” の続きを読む

怨讐星域(全三巻)   (  梶尾 真治 )   2018年3月8日

タイムトラベルものを得意とする梶尾真治による、星間宇宙船内部での出来事や未知の惑星での冒険心にあふれた生活を描く、「ノアズ・アーク」「ニューエデン」「約束の地」とそれぞれにサブタイトルがついた、文庫本で全三巻という長さを … “怨讐星域(全三巻)” の続きを読む

みかづき   (  森 絵都 )   2018年3月4日

昭和36年。小学校用務員の大島吾郎は、勉強を教えていた児童の母親、赤坂千明に誘われ、ともに学習塾を立ち上げる。女手ひとつで娘を育てる千明と結婚し、家族になった吾郎。ベビーブームと経済成長を背景に、塾も順調に成長してゆくが … “みかづき” の続きを読む

百貨の魔法   (  村山 早紀 )   2018年3月1日

時代の波に抗しきれず、「閉店が近いのでは?」と噂が飛び交う星野百貨店。エレベーターガール、新人コンシェルジュ、宝飾品売り場のフロアマネージャー、テナントのスタッフ、創業者の一族らが、それぞれの立場で街の人びとに愛されてき … “百貨の魔法” の続きを読む

火定   (  澤田 瞳子 )   2018年2月24日

時は天平。藤原四兄弟をはじめ、寧楽の人々を死に至らしめた天然痘。疫病の蔓延を食い止めようとする医師たちと、偽りの神を祀り上げて混乱に乗じる者たち―。生と死の狭間で繰り広げられる壮大な人間絵巻。(「BOOK」データベースよ … “火定” の続きを読む

i(アイ)   (  西 加奈子 )   2018年2月18日

「この世界にアイは存在しません。」入学式の翌日、数学教師は言った。ひとりだけ、え、と声を出した。ワイルド曽田アイ。その言葉は、アイに衝撃を与え、彼女の胸に居座り続けることになる。ある「奇跡」が起こるまでは―。「想うこと」 … “i(アイ)” の続きを読む

くちなし   (  彩瀬 まる )   2018年2月11日

別れた愛人の左腕と暮らす。運命の相手の身体には、自分にだけ見える花が咲く。獣になった女は、愛する者を頭から食らう。繊細に紡がれる、七編の傑作短編集。 (「BOOK」データベースより) 本書は第158回直木賞候補になった、 … “くちなし” の続きを読む

騙し絵の牙   (  塩田 武士 )   2018年2月7日

大手出版社で雑誌編集長を務める速水。誰もが彼の言動に惹かれてしまう魅力的な男だ。ある夜、上司から廃刊を匂わされたことをきっかけに、彼の異常なほどの“執念”が浮かび上がってきて…。斜陽の一途を辿る出版界で牙を剥いた男が、業 … “騙し絵の牙” の続きを読む