歌舞伎町セブン   ( 誉田 哲也   2016年1月16日

歌舞伎町の一角で町会長の死体が発見された。警察は病死と判断。だがその後も失踪者が続き、街は正体不明の企業によって蝕まれていく。そして不穏な空気と共に広まる謎の言葉「歌舞伎町セブン」…。『ジウ』の歌舞伎町封鎖事件から六年。 … “歌舞伎町セブン” の続きを読む

つばき   ( 山本 一力   2016年1月14日

つばきは、深川に移り住み、浅草で繁盛していた一膳飯屋「だいこん」を開業した。評判は上々だが、「出る杭は打たれる」とばかりに、商売繁盛を快く思わない者もいた。廻漕問屋「木島屋」から、弁当を百個こしらえてほしいという大口の注 … “つばき” の続きを読む

柳生石舟斎   ( 山岡 荘八   2016年1月12日

柳生新陰流の開祖である柳生石舟斎の半生を描いた小説です。正確には柳生新陰流(やぎゅうしんかげりゅう)とは、柳生宗厳以降の新陰流の俗称だそうです。 剣の道はかほどに奥深く、玄妙なものであったのか―柳生の里をおとずれた神陰流 … “柳生石舟斎” の続きを読む

三悪人   ( 田牧 大和   2016年1月4日

騙されたら、騙し返せ。駆け引きこそが生き甲斐だ―。目黒・祐天寺の火事に隠された、水野忠邦の非情なたくらみ。そのからくりを知った遠山金四郎は、鳥居耀蔵と手を組み、水野に「取り引き」を持ちかける。ひとりの遊女の行く末を巡って … “三悪人” の続きを読む

夜鳴きめし屋   ( 宇江佐 真理   2016年1月3日

本所五間堀の「鳳来堂」は、父親が営んでいた古道具屋を、息子の長五郎が居酒見世として再開した“夜鳴きめし屋”。朝方までやっているから、料理茶屋や酒屋の二代目や武士、芸者など様々な人々が集まってくる。その中に、かつて長五郎と … “夜鳴きめし屋” の続きを読む

陽炎の門   ( 葉室 麟   2015年12月31日

下士上がりで執政に昇り詰めた桐谷主水。執政となり初登城した日から、忌まわしい事件が蒸し返され、人生は暗転する。己は友を見捨て出世した卑怯者なのか。自らの手で介錯した親友の息子が仇討ちに現れて窮地に陥る主水。事件の鍵となる … “陽炎の門” の続きを読む

悪果   ( 黒川 博行   2015年12月28日

大阪府警今里署のマル暴担当刑事・堀内は、淇道会が賭場を開くという情報を拇み、開帳日当日、相棒の伊達らとともに現場に突入し、27名を現行犯逮捕した。取調べから明らかになった金の流れをネタに、業界誌編集長・坂辺を使って捕まっ … “悪果” の続きを読む

破門   ( 黒川 博行   2015年12月27日

本書『破門』は『疫病神シリーズ』の五作目の作品で、文庫本で480頁近くにもなる長さの長編小説です。 『疫病神シリーズ』で三回目の候補となった本作で第151回直木賞を受賞されました。   「わしのケジメは金や。あ … “破門” の続きを読む

自覚: 隠蔽捜査5.5   ( 今野 敏   2015年12月27日

『初陣 隠蔽捜査3.5』に続く、『隠蔽捜査』シリーズのスピンオフ作品で、このシリーズの様々な登場人物の視点で描かれた、全7編からなる短編集です。 「漏洩」 貝沼副署長自身も報告も受けていない、誤認逮捕さえ疑われる連続婦女 … “自覚: 隠蔽捜査5.5” の続きを読む