四日間の奇蹟   ( 浅倉 卓弥   2016年9月24日

本書『四日間の奇蹟』は、文庫本で508頁という長編のファンタジー小説で、第一回『このミステリーがすごい!』大賞の金賞受賞作品です。 なかなかに感動的な物語ですが、押し付けがましくなく読みやすい小説でした。   … “四日間の奇蹟” の続きを読む

江戸打入り   ( 半村 良   2016年9月22日

「打入り」であって「討入り」ではありません。この点を間違えて、タイトルからくるイメージでこの物語の内容を考えていたところ、全く違う内容でした。 豊臣秀吉の小田原・北条攻めの先鋒となった徳川家康の戦いに従う、三河の雑兵、鈴 … “江戸打入り” の続きを読む

壱里島奇譚   ( 梶尾 真治   2016年9月17日

梶尾真治お得意の故郷熊本を舞台にした癒し系のファンタジー長編小説です。 現代の科学では解明できない謎の商品“おもしろたわし”を調査してほしい―。商社マン・宮口翔一は常務からの特命を受けて、生産地の天草諸島の壱里島へ飛んだ … “壱里島奇譚” の続きを読む

新宿物語   ( 高部 務   2016年9月1日

ビートルズやツイッギーが、日本の巷を賑わした昭和40年代の新宿を舞台に、若者たちの生きざまを赤裸々に描く。失われた“時代”を、くすんだ懐かしさで包み込んだ物語。(「BOOK」データベースより)   1970年前 … “新宿物語” の続きを読む

再度のリニューアル   ( コラム )   2016年8月31日

一日ほんの少しずつ、当サイトに手を加え、若干の変更を加えました。 見た目はそれほど変わってはいません。 不要と思われるメニュー項目を減らしたくらいでしょうか。 一番時間がかかったのは、レスポンシブル対応にしたことです。と … “再度のリニューアル” の続きを読む

五郎治殿御始末   ( 浅田次郎   2016年6月4日

男の始末とは、そういうものでなければならぬ。決して逃げず、後戻りもせず、能う限りの最善の方法で、すべての始末をつけねばならぬ。幕末維新の激動期、自らの誇りをかけ、千年続いた武士の時代の幕を引いた、侍たちの物語。表題作ほか … “五郎治殿御始末” の続きを読む

裏切りの日日   ( 逢坂 剛   2016年5月27日

人質を楯に、身代金を奪った犯人は、厳重な包囲の中で、ビルの9階からエレベーターに乗り込んだが、1階についた時には消えていた!その頃、近くのマンションで、右翼の大物が何者かに射殺された。“2つの事件は関連するものなのか?” … “裏切りの日日” の続きを読む

熊本地震について   ( コラム )   2016年5月4日

その日、家族と「秘密の県民ショー」を見て共に笑っていたら、突然の揺れ。いつものようにこれから収まっていく、と思っていたらそれからの揺れが更にひどくなるばかり。 本が落ち、台所で皿が飛び出し、まさかという思いでした。幸い、 … “熊本地震について” の続きを読む

連鶴   ( 梶 よう子   2016年3月10日

一枚の紙から折る繋がったままの千羽鶴“連鶴”。桑名藩に伝わるそれは家族の深い絆を意味していた。大政奉還に始まる動乱期を、親藩桑名藩士として生き抜く速見丈太郎は、商家の婿養子になり「藩を捨ててくれ」と言い残して失踪した弟栄 … “連鶴” の続きを読む