本書『四日間の奇蹟』は、文庫本で508頁という長編のファンタジー小説で、第一回『このミステリーがすごい!』大賞の金賞受賞作品です。 なかなかに感動的な物語ですが、押し付けがましくなく読みやすい小説でした。 … “四日間の奇蹟” の続きを読む
江戸打入り 2016年9月22日
「打入り」であって「討入り」ではありません。この点を間違えて、タイトルからくるイメージでこの物語の内容を考えていたところ、全く違う内容でした。 豊臣秀吉の小田原・北条攻めの先鋒となった徳川家康の戦いに従う、三河の雑兵、鈴 … “江戸打入り” の続きを読む
壱里島奇譚 2016年9月17日
梶尾真治お得意の故郷熊本を舞台にした癒し系のファンタジー長編小説です。 現代の科学では解明できない謎の商品“おもしろたわし”を調査してほしい―。商社マン・宮口翔一は常務からの特命を受けて、生産地の天草諸島の壱里島へ飛んだ … “壱里島奇譚” の続きを読む
新宿物語 2016年9月1日
ビートルズやツイッギーが、日本の巷を賑わした昭和40年代の新宿を舞台に、若者たちの生きざまを赤裸々に描く。失われた“時代”を、くすんだ懐かしさで包み込んだ物語。(「BOOK」データベースより) 1970年前 … “新宿物語” の続きを読む
再度のリニューアル 2016年8月31日
一日ほんの少しずつ、当サイトに手を加え、若干の変更を加えました。 見た目はそれほど変わってはいません。 不要と思われるメニュー項目を減らしたくらいでしょうか。 一番時間がかかったのは、レスポンシブル対応にしたことです。と … “再度のリニューアル” の続きを読む
五郎治殿御始末 2016年6月4日
男の始末とは、そういうものでなければならぬ。決して逃げず、後戻りもせず、能う限りの最善の方法で、すべての始末をつけねばならぬ。幕末維新の激動期、自らの誇りをかけ、千年続いた武士の時代の幕を引いた、侍たちの物語。表題作ほか … “五郎治殿御始末” の続きを読む
裏切りの日日 2016年5月27日
人質を楯に、身代金を奪った犯人は、厳重な包囲の中で、ビルの9階からエレベーターに乗り込んだが、1階についた時には消えていた!その頃、近くのマンションで、右翼の大物が何者かに射殺された。“2つの事件は関連するものなのか?” … “裏切りの日日” の続きを読む
熊本地震 ひと月後の今 2016年5月14日
過ぎてしまえば早いもので、今では前震と言われる揺れがあってからひと月が経ってしまいました。 2016年4月14日 21時26分ごろ、益城町で震度7、私が住んでいる熊本市中央区で震度5強の地震がありました。 そして、201 … “熊本地震 ひと月後の今” の続きを読む
熊本地震について 2016年5月4日
その日、家族と「秘密の県民ショー」を見て共に笑っていたら、突然の揺れ。いつものようにこれから収まっていく、と思っていたらそれからの揺れが更にひどくなるばかり。 本が落ち、台所で皿が飛び出し、まさかという思いでした。幸い、 … “熊本地震について” の続きを読む
連鶴 2016年3月10日
一枚の紙から折る繋がったままの千羽鶴“連鶴”。桑名藩に伝わるそれは家族の深い絆を意味していた。大政奉還に始まる動乱期を、親藩桑名藩士として生き抜く速見丈太郎は、商家の婿養子になり「藩を捨ててくれ」と言い残して失踪した弟栄 … “連鶴” の続きを読む