「あじさい心中」 リストラにあった北村は、ふと出かけた地方競馬にも負け、ふと立ち寄ったとある温泉町で、盛りを過ぎた踊り子と出会い一夜を過ごしてしまう。 踊り子が自分語りをする場面は、浅田次郎らしい哀切に満ちた場面です。会 … “薔薇盗人” の続きを読む
雨の狩人 2017年1月12日
本書『雨の狩人』は、『』の第四弾となる長編のハードボイルド小説です。 サイドストーリーとして少女プラムの物語がある本書は、後に佐江の話と一つになって、さすがの面白い小説として仕上がっていきます。 新宿のキャ … “雨の狩人” の続きを読む
北の狩人(上・下) 2017年1月12日
本書『北の狩人』は、狩人シリーズの第一作目である長編のハードボイルド小説です。 読み始めに感じた期待感は持続しませんでしたが、それでも文庫上下巻合わせて689頁という長編でありながら、かなり読みごたえのある作品でした。 … “北の狩人(上・下)” の続きを読む
鹿の王 2017年1月11日
本書『鹿の王』は、文庫本全四巻で1270頁弱の長さを持つ長編のファンタジー小説です。 「生命」という壮大なテーマを掲げながらも非常に読みやすい物語であり、また日本医療小説大賞や本屋大賞を受賞した皆に愛されている小説です … “鹿の王” の続きを読む
羊と鋼の森 2017年1月10日
本書『羊と鋼の森』は、第154回直木賞の候補作であり、第13回本屋大賞を受賞した長編の音楽小説です。 一人の新人調律師の苦悩する姿を描いて、調律師という全く知らない世界を垣間見せてくれる好編です。 ゆるされ … “羊と鋼の森” の続きを読む
交錯 2017年1月8日
白昼の新宿で起きた連続殺傷事件―無差別に通行人を切りつける犯人を体当たりで刺し、その行動を阻止した男がいた。だが男は、そのまま現場を立ち去り、そして月日が流れた。未解決事件を追う警視庁追跡捜査係の沖田大輝は、犯人を刺した … “交錯” の続きを読む
2016年もお世話になりました。 2016年12月31日
今年(2016年)も大晦日となりました。何といっても今年は「地震」を抜きにしては語れません。 四月に二度の大地震があり、我が家では屋根瓦の落下や家の壁面のひび、水道管の漏水などの大きな出費を必要とする被害がありました。家 … “2016年もお世話になりました。” の続きを読む
検証捜査 2016年12月30日
神谷警部補は、警視庁捜査一課の敏腕刑事だったが、伊豆大島署に左遷中。彼に本庁刑事部長から神奈川県警に出頭命令が下る。その特命は、連続婦女暴行殺人事件の犯人を誤認逮捕した県警そのものを捜査することだった。本庁、大阪、福岡な … “検証捜査” の続きを読む
読売屋天一郎 2016年12月26日
築地の読売「末成り屋」。その主、水月天一郎の元へ勘定吟味役と水油仲買商人が癒着しているとの情報が入った。探索を始めた天一郎はすぐに何者かに襲われる。そして、新たに入った情報を追う天一郎の前に現れた侍たちの影。正義のため瓦 … “読売屋天一郎” の続きを読む
警視庁FC 2016年12月24日
『警視庁FC』とは 本書『警視庁FC』は『警視庁FCシリーズ』の第一弾で、2011年2月に毎日新聞社からハードカバーで刊行され、2014年9月に講談社文庫から416頁の文庫として出版された、長編の警察小説で … “警視庁FC” の続きを読む